せぴあ色したおもちゃ箱 |
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Jack in the BOX
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暦の上では もう秋になったようですが
厳しい残暑はこれからが本番
梅雨明け前からの暑さを考えると辟易としている今日この頃です
そう 久方ぶりに 雨の一日です
夏の暑さのかげろう先に
あなたは何を見つけましたか
ふってくる 蝉の声に閉じ込められ
みどり色にとけていく
こんもりとした緑の隙間から
容赦ない光が照りつける
白と黒のかげの中 一陣の風
あおと蒼のあいだに
ぽっかりと浮かぶ しろ
ひとしずくの 雨も恋しくおもう
カンカンと照りつける陽射しと
蝉時雨にみどり色の閉塞感
この容赦ない光の洪水に
白旗を振るのが関の山
ションボリとうつむく 花々に
流す涙も 枯れ果てる
三角州の 突端に しろく光る びいどろの お城
空中庭園から眺める あおい キャンバスは
いろんないろを 見せながら
まさに 黒に 沈もうとしている
足下には チカチカ 瞬き始めた イルミネーションに
賑やかな 命の 鼓動を 聞く
振り仰げば 星ひとつない そらに
雷さえも 恋しく想う
あんなに うるさかった 蝉の声が
どんな指揮者が タクトを振っているのか
ピタッと 静寂の彼方へ 落ちていく
くもが かげを団体で引き連れて
我が物顔で 闊歩しだすと
雷神がいかずちの ファンファーレを轟かせ
ギザギザの輝きを そらに残していった
乙女の流す涙も あつく 激しい
乾ききった しらちゃけた 大地に
ぬくもりのベールが 静かに 静かに たちこめる
シト シト ピチョン
金魚鉢のこちら側から 喜びの鼓動が
黒く くろく 塗り込めるのを
じぃっと 見つめる ある夏の日の 出来事でした
大粒の 水滴が しゃぼんのように
ぷくり ぷくり ぷくり
ふわり ふわり ピシャン
金色に輝く 水玉に くらむぼんを みつけたよ
Willy Wonkaのチョコレート工場で特注したお城の住人達は
天の恵みを全身に受け
クスリと笑って 色とりどりのかげの中に
ひっそりと吸い込まれていきました
どうぞ すてきな夏のかけらを
あなたの宝箱にしまうのを忘れないでね
そらはどこにいてもいつもそこにある偉大な大きな懐です
目をつぶれば見えてくる
想像力の翼が無限 夢幻の可能性へと誘うのを
暑さ 怒りでグチャグチャになれば 一筋の清流を恋しくおもい
サーと吹き抜けていく熱風でさえ 涼を運んでくるようです
もくもくの入道雲はそこで寝転んだり 飛んだり跳ねたら
絶対楽しいはずだといつも思っています
こちらのそらには 鰯雲がたゆたって
厳しい残暑の中 黙っていても季節が巡っている事を
静かに 確かに主張しております
もう 夏もおしまいなのでしょう
ようこそ いらっしゃいませ!!
こちらは管理及び著作権主張者である山南薫のかけらです
興味が湧いたら 是非 別の箱もご覧ください
(Jack in the BOXに各種?取り揃えてあります)
幸せの四葉のクローバーをクリックするとそこへ