せぴあ色したおもちゃ

Jack in the BOX

 

   かげぼうし 詩的・私的考察  そよ風の贈り物  くもの巣の虜  
あかね色の郵便箱
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いらっしゃいませ!!どうぞ、ゆっくりご賞味いただけたら幸いです
著作権は放棄していません。文章以外の挿絵 壁紙は素材サイト様のものです

薄紅慕情

さきぶれに 春雷 轟く

    恋しうて はな おもふ

    切なくて 千々に 乱れる

    憐れんで 憶い とける

    まじりあいて とき みちる

ときは 春

門出への息吹 目新しいもの 憧れ 解放感

希望が さえずり 笑い合い

夢が バラ色に 輝き 引きずり込む

はじけ出す 想いに

ピッカピッカの緊張感も緩み

音も無く 崩れていく

せぴあ色の ときのはざま
沈丁花 薫り
濃密な甘さ よみがえる

物語のページ ひもといて
輪廻する懐かしき日々

言葉の刃で傷つけ合い
血の涙したあの日
言葉の鎧で武装したあのとき

おもいは いつしか溶けて
川となって 流れだす

優しく 哀しく 懐かしく
たゆとう としつき

着飾っていく しがらみの衣を
タケノコのようにむく

孤独な自分らしさが残った

うそとまことに生死の境
ピッカピッカの緊張感と淀む日常に惑う

幽玄と夢幻がシーソーを揺らす

くるくると色をかえ
臨機応変に変容する世界
唯一無二じゃない真実

螺旋を描く正反対のこのおもい

地に還り また蘇る

たった一人立つ我に
先人の影が付き従う

すっきりとしたあお
 霞たつ灰ネズ色の

枯れ葉色の下から生まれる緑の絨毯

骨張った丸坊主の枝の先に
ぷっくりとが灯った

春はまだ浅い

悠久のときを超え
また 風が吹き抜けていった

自由という翼を手に入れた

埋没する日常を断切り
常識のからを突き破る

どこまでも飛べる気がした

繰り返す季節と
リフレインする言葉のあや

絡めとられる その憶い
安寧のかごの扉に手をかける

かつて捨て去った過去が
となって
辺り一面を覆い尽くしていった

うっすらとついた雨跡に
いったい 何が見えたのか

弥生の月も今宵限り
うさぎ うさぎ 忙しうさぎ
懐中時計のねじ きれた

つむじ風 吹いた とたん
猥雑に絡めとられたときが
操り糸から解き放たれた

歪んだまやかしが こうしんを始める

橙色の朧なかげ
3月ウサギのクスクスわらいがこだまする

猫の爪弾く 弦の音に
タタン タタンと
赤い靴がリズムを刻む

ふわりと揺れ 翻るスカート

うつしよの境目 溶けていく

今を盛りに咲く 花  はな

ラン ラ ラン ラ ラン

いこう いこう
逢魔時まで
はしっていこう

リン リ リン リ リン

鈴の音 軽やかに
薄紅色の風が吹き
胸騒ぎに火がついた

ルンルン ル ルンルン

弾む心をかって
自由という足かせ
蹴散らしていく

レンレン と レンメン  レレレのレ

毎日に押しつぶされる
みれんで ひれんな その心

ロンド ロンド ロンド

かごめ かごめ
かんけり かげふみ かくれんぼ
後ろの正面 だぁれ

散る ちる みちる 色 満ちる
プリズムの雨 降りつづく

散る ちる みちる 夜 満ちる
 ほのかに 薫る おぼろ月

散る ちる みちる 春 満ちる
爛漫に いま 咲き誇る

いつの間にか

桜前線の予報がたつ頃になりました

春と言うと 節目の季節

蒼白き光に舞う桜吹雪

新しい展開に戸惑う心

ふわふわと地に足がつかないときが 過ぎていくようなそんな毎日

弥生の終わりに綻び始めた蕾は

やはり天気のどこかのスウィチを架け替えたよう

冬色を消し去り 春から夏への先触れになったのか

うらうらと気温の上昇と供に

朝から夜へとうつろううちに

満開の美が萌え出していきました

いとゆう かげろう

うららか ひざしのわすれもの

サクラいろの ちっちゃな たつまき

たゆとう  華いかだ

ただ ひとひらの このおもい

ツー トントン ツー・・・・・
きこえますか きこえますか

蔦のようにのびていく おもい

色をだき 色をさかせて

パターン化し埋没する 日々にも

命の鼓動が きこえる

 

から から パッタン から パッタン

呪いと祈りのうたが きこえる

うかんではきえていく 

怨念と慈愛のあぶく 

リバーシブルのおもい深く

つむがれていく ときがある

 

からん ころん からん ころん トン シャンシャン

紅蓮の炎 清浄の白

淀むおもい 恍惚の光

型紙の中に潜む反逆の心

たったひとつの世界 すっぽりと抱かれる

からくり時計が ときを刻むおと

 

サラサラサラサラ・・・・チッチッチッチッ・・・・・ボ〜ン

きこえますか きこえますか

翻弄される狂宴未だ始まらず

魔ピンクに縁取られたおチョボ口の囁き声が聴こえる

Feed me!!

ポン ポン ポン ポッポッポッ ポン

  早春のあおさに 惚れた

 

  寒色の衣 蹴散らして

  ピンク色のかぜが 吹き渡った

 

  夢か うつつか 幻か

    薄紅の小道が 

  蜃気楼のように 沸き上がってきた

 

  サンサンと 命を宿し

  宵闇を ほのかに 照らす

  一瞬の 煌めき

  捕われた おもい

 

またねと ささやく声が

耳に 残った

ゆら ゆらと ひとひらの おもい

   ゆらめき ときめき

    ゆらゆらゆらり

あぁ かぜが いま

  かけぬけていった

あっという間の 狂乱の坩堝

巻き込まれるのも一興

サクラ さくら サラサラ 桜

まだかまだかと待つ時は長く

ほんとうに瞬く間に

桜並木はピッカピッカの一年生と

一緒に燦然と輝き

先触れの雨と供にハラハラと散る時を知る

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くもの巣の虜 あかね色の郵便箱

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