せぴあ色したおもちゃ箱 |
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Jack in the BOX
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みどりいろに抱かれた想いが
無機質ななまり色に染め上げられていく
黒いトンネルにすっぽりと覆われ
闇が前後左右の感覚も奪う
いつでも フワフワの砂糖菓子のように
アリスの森で戯れたいけれど
時々は 底なし沼に 魅入られて
わけの分からないものをかじり
血の涙を流すのも一興
シト シト シト
けぶるように 雨が降る
サンサンとした夏色を 消し去るように
今 音もなく 空が ないている
言わないで 聞きたくないの 見せないで
ひとなつの 想い出なんて
陳腐な言葉で 飾らないで
ずんずんと小さくなる 背中
ならなくなった 電話
くすり指の 約束
狂おしさに 絡みつく こころ
ぽっかりとあいた うつろな心
夢はありますか
希望はどこですか
まっくらやみで 何も見えやしない
ただ 運命の糸に操られる お人形を
静かに忘却する魂
したいことは ありませんか
さめきった心で うごめいている
がらんどうの抜け殻を 見つめる
この電話は現在・・・・
転居先 不明のため・・・・
届かぬ想いを 握りつぶし
たかく すみきった あおが 恋しくて
シトシトシト・・・・
静かにたれ込める ベールに
そっと 抱かれ
なまり色の 外を 見つめる
消し去ってしまった世界を
取り戻すことは できますか
静寂のしじまに
何が聞こえましたか
耳をすますと 虫の声が
静けさの中に 染み渡っていきました
そして、同じように
爆音や悲鳴が 無音な世界を破壊していきます
密月の想い出が
虚ろなこころに
ネオン・サインのように
浮かんでは 消えていく
置いてきぼりを食らう影
海鳴りのように繰り返し
そこなしの闇に 吸い込まれていく
クスクスクス
涙も涸れると どうして 笑えてくるのだろう
すすむべき まっすぐな みちを見つけた
運命の前髪を ガッチリ掴んで
走馬灯のように 飛び去って行く風景
どこまでも いつまでも つづく夢をみた
たなごころに ちっぽけで 臆病な冒険心が残った
まがりくねったみちで きっと 迷ったのだろうか
うねうねと続く トンネルを抜け
こごえそうな 孤独な吐息をつく
あぁ このみちは いつか来た
ふりあおぐと 青白い 真昼の半月が
すみきった 空に うかんでいた
路傍の くさばなに紛れ
ながれていく風に 身を任せ
晴れやかに佇む 自分がいた
めまぐるしく うつりゆく 景色に
あなた色が 足されていった
目を覆うばかりの悲惨な現実に
足下の崩壊していく出来事に
胸つぶされる事件でさえ
風化して 埋没していく 日常がある
見上げて ごらん そこぬけの あおを
朝露にぬれ そぼふる みどりを
まっさらな 大地に ただ 風が 渡っていく
黒々と 塗り込めていた夜が あけていく
まぁるい 地球の東の空が しらじらと
うぐいす色に 発光していった
ゆらゆらと 揺らぐ 明けの明星が
静かに 朝に 溶けていった
みちなかばの あおさに
うすよごれた ほこりっぽい 日常
まっさらなそらは きっちりと しろしめす
すぐそこに
青い鳥が さえずるのを
だから・・・
ようこそ いらっしゃいませ!!
こちらは管理及び著作権主張者である山南薫のかけらです
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