せぴあ色したおもちゃ

Jack in the BOX

 

   かげぼうし 詩的・私的考察  そよ風の贈り物  くもの巣の虜 
 あかね色の郵便箱
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いらっしゃいませ!!どうぞ、ゆっくりご賞味いただけたら幸いです
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つ*く*ろ*い

猪突猛進な新しい年が始まって

落とし穴のようなぼこっと短い月に躓いた

ちょっとそんな気分

無かった事にも出来ないけれど

繕った分きっと丈夫になっているのかな

*にんげんスピーカー*

りさちゃんに
2組に転校してきたけんちゃんって
かっこいいよねって言ったら
次の日の黒板に相合い傘で並んでた

この前、算数のテスト0点だった事も
オカアちゃんにバレちゃって
夕べは大好きなアニメ見れなくて散々だったんだ

ないしょ話はいつの間にか常識になってる

昨日、校長先生がハゲだって見ちゃった、エヘ
誰に教えちゃおうかな

*ひめさまへ*

たった一言の失言のせいで
創りあげたい美しい国の
議会はまた空転を続けている

かつての集団就職の金の卵たちが
機械化の波に押され
三高神話に駆逐され
猫もしゃくしも
大学と言う肩書きを欲し
お受験は胎教まで遡っていく

建前ばかりが大手を振って
還るべき巣作りよりも
今日の糧にあくせくするばかりで
疲弊してしまった機械が
その機能を使う以前に壊れてしまう

人は今の地球の一員であるはずで
地球と言うパズルの
欠けちゃ困るたったひとつのピース

子孫に託す努力を怠ると
絶滅危惧種に認定されるまで後ちょっとかも

するとあの失言は目を背けちゃだめな
ほんとうのことなのかもしれない

無邪気な子供のように

どうして耳の聴こえない人を

三文字で呼んじゃいけないのか

差別用語だからと無理矢理納得させられても
不便だなと思いがあってうまく頷けない

試験管ベビーが当たり前になっても
呼吸する以前はみんなをんなの肚の中だった

神の領域に踏み込み
子宮に変わる装置を発明するマッドサイエンティストも
そこまで科学が担わなくちゃならない程
破壊されていない、
まだ大丈夫な現実を置いてきぼりにして
産まない選択、生めない現実
生まれて来ない未来がまたひとつ

揚げ足取りの失言ゲームに汲々としていると
機械に明け渡さなくちゃいけない未来は遠くない

子供を育てたいと思えるあしたを
どうぞ、手放さないでください

*ぼくはその花を拒否する*

道端に彩りを添える名もない野花から
Little Shop Horrorの人まで喰っちゃう
モンスターフラワーまで
嫌いな花なんか無いと自負したかったのに

また辛い季節がやってきた

そのエヴァグリーンの樹に罪は無い

それでも
風が黄色く吹くのを想像すると
くしゃみ、鼻水、目のかゆみで
頭がぼぅっとする

林野庁様はじめ、おやまの管理をする方々へ

その花を咲かす前に
どうぞ
木材にしてください

*光が戻ってこない*

陽射しが緩む毎日に
空が
ひとつ
忘れ物をしました

宇宙まで透き通る空は
あおい色を
キラキラ煌めかせて
風に総天然色の花を
ふりまいていても
コートの襟を
かき寄せる手は
まだもどってこない光を
懐かしむ

トンネルを抜けなくちゃ
冬の光そのものに
包まれる事は
もうできないのだろうか

次郎の屋根に降り積り

太郎の屋根に降り積り

大地を浄化するような
冷たい白い光

全ての音を吸収して
静かに降りゆく光

この街に
勘太郎が大手を振って
渡っていった痕跡は
まだない

*努々忘れるな*

-その1*十字架-

後悔と言う十字架がまたひとつ重くなる

余裕含みが大好きで

ガムシャラはどうも今ひとつピンと来ない

もう二度と戻って来ない未来の為に

必死にならないきゃいけない時もある

どうしてあの時と思わない為にも

がんばらなくちゃだめなのに

あまちゃんなあたしは

きっと大丈夫と言う声に

頼ってしまったのかな

それで泣くのは自分なのに、ね

-その2*みち-

十字路でもT字路でも

路の曲がり角では

必ず躊躇してしまう

どこまでも続く路に

踏み出していく一歩は

いつでも未知

怖くてもすすんでいかないと

未来はやって来ない

-その3*夢-

夢がありました

燦然と輝いて

手招きしているようで

どんなに辛くても

歯を食いしばって

ガンバって歩いていけました

いつか手に入れるつもりだったのに

通り過ぎてしまう夢でした

今は哀しいというより

ただ惚けるばかりで

涙も出やしない

でもね

想い出になれば

あたしのこころで

現実に塗れて

地に落ちる事もなく

鱗粉をふりまきながら

どんな一等星よりも力強く

賑やかに煌めいて流れていくはず

ほら、また新たな夢・・・・

*シチューを煮込む鍋の隣で*

昨日までの鬱屈を
雨が洗い流したのか

カーテンを開けると
底抜けの空のあおさが
広がっていた

一週間の汚れを
一緒くたに
洗濯機にぶち込んで
ガラガラ回しながら
家中の窓を全開にして
鼻歌まじりで掃除機と格闘

休みなんだからもう少し寝かしてくれ。

と言う哀願は
何処吹く風と聞き流す

台所でトントントンと包丁を響かすと
忠犬ハチ公に変身するU*x*U/2匹
木っ端野菜をすこし分け与えながら
下準備した野菜や肉を鍋に入れていく

そして、ふたり

新聞を読むあなた

時々グツグツいうお鍋

灰汁を掬う以外は
ずっと寄りかかって本を読むあたし

膝に丸まる毛糸玉2匹

何もおしゃべりせず

秒針がチクタクと
時を刻む音に抱かれると

音も光も色もゆっくり、
ゆっくり流れてゆくような気がする

そう、

やさしい時間が過ぎてゆく

*錆びないジェラルミンは*

人生は甘くないと言う事実を
嫌っていう程噛み締めて
後悔の海に溺れていく

人間辞めたくなっちゃったから
鉄腕アトム張りのロボットになろう

超合金とまでいかなくても
シルバーメタリックのジュラルミンで着飾ろう

働き者のオカァちゃんなんか目じゃないもん

だって寝なくてOKだから

おうちが寝静まったら
今日一日の痕跡を
綺麗さっぱり片付けて

プレゼン資料もお茶の子さいさい

なんて言っても10万馬力の底力

昼夜を問わずバリバリ働いて
誰にも文句は言わせない

DINKSなんて気取ってないで
サッカーチームを編成できる程
子供だってバンバン生めちゃうな

ほら、良い事尽くめじゃん

それでも泣きたい夜には
車を海岸まで飛ばして
(あ、ジュット噴射でひとっ飛びか)
降ってくる星空を眺めていたら
いつか錆び始めて
ギシギシ軋んだ音がするのかな

絶対なんて事はあり得ないのが現実で
全て風化していく運命ならば
せめて夢見たりしても罰は当たらないはず

だから

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こちらは管理及び著作権主張者である山南薫のかけらです
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