せぴあ色したおもちゃ箱 |
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Jack in the BOX
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ニュースをにぎわす事件ばかりで
頭が麻痺しそうな2007年始まりに
倒れないように踏んばりながらも
ちょっとだけ優しい風を期待したりして
乾燥しがちなこの時期は
ハンドクリームは必需品なの
年末の大掃除に
家族団欒の為の炊事洗濯で
荒んでいくあたしの指先
心まで萎んでいく前に
栄養たっぷりのクリームと
感謝の気持ちプレーズ
ううぅわわわぁん、ううぅいえいえいえぃ
去年一年間は大いに吠えたぜ
今年はウッと詰まった鼻息で
あるもの全部なぎ倒し
ひたすらまっすぐ
全速力でぶっ飛んでいくぜぃ
おぉおぉぉう
うのはなのにおう垣根はもうすぐ
きてます、ハッ、うぅ
なにしろ、おいらは猪突猛進が取り柄ときてます
ゴーゴーうり坊、イエイエいえぃ
ホトトギスなんか蹴散らして
ディープインパクトに追いすがる勢いで
非難囂々、誹謗中傷に貸す耳は無い
轟々と風を起こしていざ、ゆかん
ごうごううり坊、イエイエいえぃ
今年はおいらの一年だい
Hip, hip, hurrahの掛け声と供に
大音量の蛍の光の歌に乗り
夜空に大輪の色を咲かせ
また、新しい年が幕を開けた
HippieでHotなきみにHit
Are you Happy? -しあわせかな
きみのHistoryの片隅に
僕の名前は
燦然と輝いているかい
僕の可愛い天使、my Honey
きみと出会えた奇跡に
Halleluiahと叫ぼう
みちてゆく時にかけていくかたち
目もあわせられない圧倒的光量が
静謐な夜をペリペリと剥がすと
空が蒼く、色づいていく
日常の目紛しさに溺れそうになりながら
ビルの谷間を靴の音を響かせ
息継ぎいらずの背泳ぎで渡る
雲もないあおに、ぽつん
真昼にレース編みの月、ひとつ
みちてゆく度にかけていく
ルビー
サファイア
アメジスト
トルコ石
珊瑚
真珠
ダイヤモンド・・・・
あたしの指先や首周りを
飾る宝石は数々あれど
あたしの足下を
輝かせてくれる宝石は
ただ一つ
宇宙に逃げ出して
あの☆をとってくれろと
泣く子らが生まれる前に
あたしと一緒に
大事にしなくちゃね
北の大地では薄荷味の風に
モンスター化した凍りついた樹々
海の向こうではこの時期
湯気を上げているはずの換気口が黙りこくり
狂った季節がピンクの花を咲かしている
バラバラの季節を枠組みに嵌めようと
画策している将軍は
突風に攫われて風前の灯
アラーアクバルの囁きが電磁波に乗って聴こえた
勘太郎は狂った羅針盤を抱えて途方に暮れる
気にくわないだけで
その存在自体の証拠隠滅を計る
そんな感情ばかりが大手を振って闊歩し始めると
ニョッと現れたエルニーニョは
気温まで上昇させてしまうのかもしれない
走り抜けていくきみたちの
巻き起こす風はあしたに溶け
置いてきぼりをくうあたしは
感傷の甘さを噛み締め
きょうのかぜに倒れないよう立っている案山子
ただ、風が通り過ぎるのを感じるだけで
むこうがわは夢のまた夢
目はこころの窓っていうけど
窓からみる眺めはいつもと一緒
あたしの気分次第で色を変える
太陽が燦々と降り注いでいても
なんか白々しい感じがして
底抜けの青空のせいで
自分までからっぽになった気がする
のしかかってくる重苦しい冬日に
濃密な鬱屈感120%で
全て放り出して逃げ出そうかな、もう
できもしない妄想に浸る
無邪気にはしゃぐ子供らの声に
ふとみあげるとおともなくまっしろなゆきが
建て付けの悪い窓を
ガタピシいわせながら開け放つと
すぐに雨に変わりそうな雪
手のひらで掬うと
あれ、雪ってちょっと暖かい
片目をつむっても飲み込めない仕事でも
頬をなでる冷気に
胸の奥底のもやもや感もフレーズさせて
シャーベットのように飲み込んでしまえ
排気ガスを絡めとっても
降る雪はいつだって白くって
窓からみる風景もまた微笑むから、きっと
地球上の七割は海で覆われているって言うけれど
性懲りもなく奪われてしまう命のせいで
哀しみばかりが満ちてきて
涙で水没しそうな勢いである
毎日どこかで涙が溢れ、乾く暇もなく
陸地面積を脅かしている
砂漠化するよりましかもしれない
生命も細胞単位に編みなおされ
涙の膜に包まれて
海が羊水に変わり
地球が卵になりたがっているのかな
ピンと張り詰めた
透明クリアな冷たさが
綻び始めると
乳白色の
朧な膜が掛かる
天たかく、
空の蒼さを
突き刺していた梢に
ぷくりと
濃密な空の甘さを
綿飴のように
絡め取っていくのかな
ようこそ いらっしゃいませ!!
こちらは管理及び著作権主張者である山南薫のかけらです
興味が湧いたら 是非 別の箱もご覧ください
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