せぴあ色したおもちゃ

Jack in the BOX

 

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 あかね色の郵便箱
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いらっしゃいませ!!どうぞ、ゆっくりご賞味いただけたら幸いです
著作権は放棄していません。文章以外の挿絵 壁紙は素材サイト様のものです

そらにあってよかった

朝起きるとお日さまが輝いているのも

眠れない夜に☆を眺めていたり

月の綺麗な晩にそぞろ歩きをしちゃうのも

あたしたちの地球が空に浮かんでいるからなんだね

*空にあってよかった*

喜びのうたが

空から零れてくる

おはよう、おはよう、おはよう

躍動するエネルギー

まあるく紅く凝縮すると

ほら、朝が来る

大きな蒼い空に雲

浮かび、たゆたい、渡っていく

それでも時々哀しみが

空から降ってくる

あの時の涙は苦い

けれど、今度は甘いみたい

気持ちが水没する前に

ギザギザに光で切り裂いて

音が遠のけば

七色の架け橋も見えるかも

空の蒼さが

夜のビロウドの光沢に包まれると

キラキラ瞬くちいさな星

そっと夢を囁いて流れていった

悩み事も楽しかった事も

今日はもうおしまい

おやすみなさい

*公務員になんかならないでよ*

税金泥棒になる位なら

大ドロボウになってやる

石川五右衛門、鼠小僧次郎吉、

怪盗ルパン、三億円強奪犯に並び称される

大ドロボウになってやる

まず、福島、和歌山、宮崎なんかの

県政の真ん中で

団子屋のおばあちゃまに変身して

袖の下にすっぽり入っちゃう

黄金の菓子折りをかっさらいにいかなくちゃ

*落ち葉*

北の大地では六花を呼び込む灰色の空が

重く色づいた樹々を

このまんま押し花みたいに

空に繋ぎ止めてしまえば綺麗なのに

芸術家気取りの冷たい風が

ハラハラと色を零していく

どうせなら遥か彼方まで

連れてってほしいのに

いつの間にか吹きだまりに集め

街行く人の足に纏わりついて

邪険に踏み砕かれていく

落ち葉は

渡りいく風の隙間から溢れた

季節のラブレターなのかな

*埴輪とクリスマス*

揺りかごから墓場までほとんど至れり尽くせりのこの国で

神の子イエス・キリストの名前を

ちゃんと知っている人がどの位居るのかは解らない

それでも全ての国民が義務教育を受けて居るはずの現在

日本人の半数は埴輪と言われれば

それがいったい何かは漠然と知っているんじゃないかな

イエス生誕から遅れる事、300年後の弥生時代のえらい人のお墓に

並べられていた素焼の焼き物

古墳時代特有のその焼き物を埴輪と言う訳だけど

火葬が義務づけられている現代の日本でも

死者と一緒にその人の好きだったものを周りに並べる事はあるから

1700年も前の日本人がお墓に埴輪を並べた感覚は解るような気がする

教育基本法が改正されて埴輪が何かきちんと述べられるようになったとしても

クリスマスと言うイベントの認知度のほうが埴輪より

今と同じようにきっとずっと高い事は否定できない

イエス・キリストが誰だか知らなくても

それに付随するサンタクロースやプレゼントやリースや

トナカイや柊やもみの木や緑や赤がごちゃごちゃになった

クリスマスを知らない人はいないだろう

こんにちはにわなんて言う人が滅多に居なくても

メリークリスマスとかろうじて言ってみる人が居るもん、ネ

*はらいせ*

短気は損気を身で持って実感している位大人なのに

天に向かってつばを吐きたくなっちゃう位青い自分

怒りを外に向かって爆発させる時は気をつけないと

*降りそそいだ*

胸の奥底を突き刺す

あの時の届かなかった想い

尖りきった気持ち

傷つけてしまったことば

風が攫っていったのか

冷えこんで行く空に

張り巡らされた鉄条網から

またひとつ零れてくる

雲の割れ目から溢れてくる

陽射しに溶けずに

世界の果てから

凍った断片が

降りそそぐ (snow

降りそそいで (snowing

降りそそいだ  (snowed

今は辺り一面真っ白に

包み込まれた、凍りついた想い出は

雪景色の中いずれ浄化されて

大地に吸収されていくよう

*紅い帽子のサンタさん*

‘Twas the night before Christmas, and all through the house, 

Not a creature was stirring, not even a mouse. 

アメリカの詩人クレメント・クラーク・ムーアが
三世紀のトルコ周辺で生まれた聖ニコラスに
サンタクロースとしての永遠の命を吹き込み
華々しく謳いあげてから約200年の月日が経ち
イラストレーターのトーマス・ナストによって
定番のイメージを植え付けられたサンタさんは
冬の風物詩の一つと言っても過言ではないだろう

受験勉強までして折角入った高校なのに
勉強は自分の趣味でない事に
はたと気づいた三田さん家の九朗君が
何となく学校に行かなくなり
日銭稼ぎのフリーターとして
ピザの宅配を初めて三日目に
ロゴの帽子の代わりに紅いとんがり帽子

電飾で華やかに煌めく眠りの訪れない大都会の交差点を
疾走する自転車便の人もお決まりの紅い帽子

おじさまの目の保養の為のミニスカサンタには赤い帽子

今年のうさをはらす飲み会で芸のない課長補佐の頭にも紅い帽子

クリスマス休暇を堪能している寝静まった住宅地を物色する泥棒だって
紅い帽子をかぶっていると怪しまれないのかも知れない

Merry Christmas to all, and to all a goodnight!

********

さて、今年も残り少なくなって未だに終わってしまうのが

信じられないけれど、区切りと言う意味なのかな

この一年がみんなに良かったと思える一年でありますように☆

そして来る年がまた輝かしい一年となりますように☆

Season's Greetings!

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